闘病中のはなちゃんにしっかり食べさせること、
そしてQOL(クオリティ・オブ・ライフ=生活の質)を出来るだけ
高めることが私の大切な役目と意識をチェンジしました。
体重をなるべく減らさず、免疫力を高める食事が必要でした。
基本、本人(猫)が好きなものを食べさせるのですが
病気のせいで、どうしても貧血になってしまうので
安全な鶏の生肉のミンチを、ネットで調べて取り寄せました。
薬のせいなのか、下痢することも多かったのですが、生肉を食べさせると
不思議におなかの調子が良くなったようでした。
それとヒメマツタケリキッドというサプリは、乳がんの手術の頃から
先生のおすすめで
ずっと飲ませていました。この味は、はなちゃんも大好きだったようで
嫌がることはありませんでした。
なまり節はできるだけほぐして食べやすいように。
療養食の高カロリー猫缶も、食べさせました。
チュールはやっぱり大好きなのでよくあげていました。
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エリザベスカラーをして経鼻チューブをつけたはなちゃんです。
このチューブから抗がん剤を自宅で私の手で毎日注入したこともありました。
(抗がん剤は状態や治療法により種類を変えて投与されます。)
パウダー状の薬を水で溶いて注入するのですが
この作業をはじめてしたときは本当に緊張しました。
経鼻チューブから栄養補給もしていました。経鼻用の高栄養剤リキッドがあるのです。
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実は経鼻チューブは鼻とおでこに縫ってつけてあります。
最初経鼻のことを伺って「そんな・・・辛そう」と思ったのですが
これを付ければ、確実に投薬と栄養補給が出来ました。
チューブを付けエリザベスカラーをしても、はなちゃんは可愛いく見えました。
普通に生活し、のんちゃんと一緒につるんで(?)悪さをしたりもしました。
ベランダに出て日向ぼっこしたり、窓を開ければ、必ず窓枠に飛び乗り風の匂いを
嗅ぎました。私が椅子に座っていると下から見上げて「にゃっ」と跳び付きます。
前足を私の肩にかけ縦だっこ、お尻をぽんぽんされるのが好きでした。
よく私の枕を占領し、頭の上で寝ていました。そして朝は私が起きるまで容赦なく
前足で頭をはたき続けるのです。けっこうキビシイ猫でした💦
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本当に最初に想像したような副作用もさほど出ず、はなちゃんは家で
日々を家族と一緒に生活しました。
病院の先生方やスタッフさんにも徐々に馴染み
状態は安定し、やがて週1度の病院通いは2週に1度に減り、季節はめぐり
夏がやってきました。
そしてやっと迎えた緩解・・・1年間の抗がん剤の投与が終わったのです。
経鼻チューブもカラーもとれました。
はなちゃんはとても頑張りました。
「みけにゃんこたち」続きます。