雪童子(ゆきわらす)のおやつ

以前、「どら焼きをご一緒に」の記事でご紹介させていただいたのですが、
しばわんこシリーズを、ずっと監修していただいている、
料理家、文筆家の中野由貴さんに先日初めてお会いすることが出来ました。
(中野さんは関西、私は関東在住なのです)
宮沢賢治のイーハトーブ花巻レストラン」という、賢治さんの物語にちなんだ食のイベントのお知らせを中野さんからいただき、中野さんがWEB連載されていた
まきまき花巻という記事がとっても美味しそうだったこともあり、会場の丸ビルにあるレストランまでわくわくでかけました。

中野さんのおっとりした語り口で、岩手の冬をテーマに
賢治さんと食のお話しは進み、リンゴの赤、人参のオレンジ、
リンドウの青、そして
深い雪の白とイメージがひろがっていきました。.

司会の方が賢治さんの童話「水仙月の四日」を朗読されると
心は雪嵐の世界へ・・

「水仙月の四日」からイメージして作られた
「雪童子のおやつ」と名付けられたスイーツをいただきました。
フォークをさすと、凍った雪のようで、少し驚きますが
口に含むとほのかな甘さとともにゆっくりまろやかに溶けていきます。
とても美味しかったです。

雪の下で育ったにんじんで「雪童子のおやつ」は作られたそうです。
淡いオレンジ色ですね。

賢治さんの透明な、怖さとやさしさのあるお話と一緒に
冷たく甘く溶けて身体にすいこまれました。

中野さんが企画に携わられた、花巻の食材を使った
宮沢賢治の童話にちなんだ特別メニューが
2月21日まで小岩井フレミナールでいただけるそうですよ。