しばわんこの製作工程

「しばわんこと楽しく学ぼう和のせいかつ」では、お弁当をみんなで作る場面が出てきます。家でこどもたちが大人にみまもられながら、ゆでたまごやおにぎりを作るのを楽しんでもらえたらと思って描きました。

お弁当にいれるゆで卵を糸で切ってみよう、というページですが、おおまかなラフを作り、実際に自分でゆで卵を糸で切ってみて、絵や文章をしっかり正確に作りこんでいきます。

糸をぐっと引き下ろす手の形はやっぱり実際やってみないと描けないのです。

仕上がりです。


おにぎりやいろいろな具を実際に作り詰めてみます。子供が作れるよう、シンプルなものにしました。

作ったお弁当を見ながら仕上げの下絵を描き、本描きをしていきます。

完成して絵本になりました!


しばわんこは「実用絵本」という面もあるので、できるだけ正確に描いています。

なので私の仕事場の机には、お鍋やお茶碗、お玉、お醤油など台所道具がごろごろしていたりします!(^^)!

行李(こうり)

行李をあけると、黒猫のんちゃんがめざとくやってきました。

行李とは、植物(柳、竹、藤など)で編んだ葛籠で、昔の収納ケースのようなものです。こちらの行李は私が物心つく頃には実家にあったものなので、少なくとも50年以上前のもの。私は子供のころ、どうもこの行李が好きではなく、普通のプラスティックの収納ケースのほうが良いのにとずっと思っていました。でも母は絶対捨てなかったのです。この行李の良さに気付いたのは大人になってからでした。なにしろ軽くて通気性が良いし、丈夫なのです。

もう10年ほど前、「親の家を片付ける」という局面を迎えたとき、2つの行李を引き取ってきました。きれいに拭いたらつやも出て、捨てなくて本当に良かったなと思っています。私は着物の着付けグッズなどを収納しています。(のんちゃんのベッドにはしておりません(^^♪)

「しばわんこと楽しく学ぼう和のせいかつ」にもほんのちょっとですが行李の紹介をしてみました。

絵でつなぐ戦争と児童文学原画展

昨年暮れにお知らせいたしましたが、「絵でつなぐ戦争と児童文学原画展」が明日1月16日より2月3日まで東近江市立八日市図書館で開催されます。 戦争と平和をテーマにした児童文学作品〈おはなしのピースウォーク〉や〈文学のピースウォーク〉シリーズの表紙絵や挿絵など40点以上の原画と絵本『絵で読む広島の原爆』の原画の展示会、またこれらの作品を始め、戦争をテーマにした数多くの児童文学作品を執筆されている那須正幹さんの講演会が開催されるとのことです。

私は文学のピースウォークシリーズ「翼もつ者」の装画を描かせていただきました。

東近江市立八日市図書館はこちらです。

自由と平和について考える機会になればと思います。お近くの方は是非足をお運びくださいね。

翼もつ者 みおちづる作 (新日本出版社)

物語を読み、想像を膨らませ 描く事は
楽しい作業でした。 こちらは中扉の絵です。

一昨年には作者みおちづるさんと千葉県柏市の児童書専門店ハックルベリーブックスさんでギャラリートークをさせていただいたのも思い出です。店主の奥山恵さんは文学のピースウォークシリーズの企画に尽力された方です。フクロウのフーちゃんがお店番している(?)とてもすてきな本屋さんです!




古帛紗

毎年初釜が終わると、先生から古帛紗(こぶくさ)と御懐紙をいただきます。古帛紗とはお茶椀や、お道具を扱うときに添えたり、敷いたりする絹織の布です。御懐紙、帛紗と一緒にいつも懐中します。

今までにいただいた古帛紗です。その年の干支の意匠のものなどを
何種類か用意して下さるので、社中の皆さんは箱を開けるのが
わくわく楽しみなのです。
私が今年いただいたのは、赤い裂地の猪です。猪突猛進!
先生、毎年ありがとうございます!今年もお稽古頑張ります。

どんど焼き

今日は町内のどんど焼きです。ちょっと出遅れてしまいあわててかけつけたら、もう着火していました。ドンドンと竹のはぜる音が鳴り、こどもたちからも思わず「うわあ!」と声が出ます。消防の方もきっちり監督されていますが、燃え盛る炎はやはり迫力があります。

こちらはしばわんこのかるた歳時記のどんど焼きの札です。迫力が全くありません。江戸時代に描かれた絵を参考にして描いたものです。

う~ん、これできちんと燃えるんでしょうか?と自分の絵につっこみを入れてしまいました。