みけにゃんこたち はなちゃんとの日々3

闘病中のはなちゃんにしっかり食べさせること、
そしてQOL(クオリティ・オブ・ライフ=生活の質)を出来るだけ
高めることが私の大切な役目と意識をチェンジしました。
体重をなるべく減らさず、免疫力を高める食事が必要でした。
基本、本人(猫)が好きなものを食べさせるのですが
病気のせいで、どうしても貧血になってしまうので
安全な鶏の生肉のミンチを、ネットで調べて取り寄せました。
薬のせいなのか、下痢することも多かったのですが、生肉を食べさせると
不思議におなかの調子が良くなったようでした。
それとヒメマツタケリキッドというサプリは、乳がんの手術の頃から
先生のおすすめで
ずっと飲ませていました。この味は、はなちゃんも大好きだったようで
嫌がることはありませんでした。
なまり節はできるだけほぐして食べやすいように。
療養食の高カロリー猫缶も、食べさせました。
チュールはやっぱり大好きなのでよくあげていました。


エリザベスカラーをして経鼻チューブをつけたはなちゃんです。
このチューブから抗がん剤を自宅で私の手で毎日注入したこともありました。
(抗がん剤は状態や治療法により種類を変えて投与されます。)
パウダー状の薬を水で溶いて注入するのですが
この作業をはじめてしたときは本当に緊張しました。

経鼻チューブから栄養補給もしていました。経鼻用の高栄養剤リキッドがあるのです。

実は経鼻チューブは鼻とおでこに縫ってつけてあります。
最初経鼻のことを伺って「そんな・・・辛そう」と思ったのですが
これを付ければ、確実に投薬と栄養補給が出来ました。
チューブを付けエリザベスカラーをしても、はなちゃんは可愛いく見えました。
普通に生活し、のんちゃんと一緒につるんで(?)悪さをしたりもしました。
ベランダに出て日向ぼっこしたり、窓を開ければ、必ず窓枠に飛び乗り風の匂いを
嗅ぎました。私が椅子に座っていると下から見上げて「にゃっ」と跳び付きます。
前足を私の肩にかけ縦だっこ、お尻をぽんぽんされるのが好きでした。
よく私の枕を占領し、頭の上で寝ていました。そして朝は私が起きるまで容赦なく
前足で頭をはたき続けるのです。けっこうキビシイ猫でした💦

本当に最初に想像したような副作用もさほど出ず、はなちゃんは家で
日々を家族と一緒に生活しました。
病院の先生方やスタッフさんにも徐々に馴染み
状態は安定し、やがて週1度の病院通いは2週に1度に減り、季節はめぐり
夏がやってきました。
そしてやっと迎えた緩解・・・1年間の抗がん剤の投与が終わったのです。
経鼻チューブもカラーもとれました。
はなちゃんはとても頑張りました。

「みけにゃんこたち」続きます。

みけにゃんこたち はなちゃんとの日々 2

切除手術3年が過ぎ、ずっと元気だったはなちゃんが、急に食欲をなくしました。最初は様子を見て胃腸薬を飲んでいたのですが、回復せず体重は減少、異変を感じた先生が検査をすると、結果は思いがけない悪性リンパ腫でした。乳がんの転移ではないそうです。もう安心、と思っていた矢先のことでした。かかりつけの先生の説明を伺うと、この病気の治療の困難なことがわかりました。
そして先生のすすめで、より高度な医療が受けられる病院に紹介状を書いていただき転院することになりました。普段はかかりつけの病院に通い、難治性の病気は大学病院や専門病院に紹介していただくようなシステムが、動物の病院でもおこなわれるようになってきたのです。

幸いその病院は家からも近く、私のヘタな運転でも通えることがわかりほっとしました。なにより有り難いのは土日も24時間救急外来可だったことです。
ただちにその病院で診察していただくと、このままではもって一月という厳しい結果でした・・・
治療法は抗がん剤投与が有効とのこと、でも副作用が心配でした。
しかし、あとひと月、もう迷っていることは出来ず、その日のうちに入院させ
抗癌剤の投与に踏み切ることにしました。
何時間もかけ、ゆっくりと点滴で抗がん剤を投与するのです。弱って痩せてしまったはなちゃんを預け病院を後にしました。「大丈夫だよ、明日来るからね」と頭を撫でて。
そして、翌日、病院に行くと・・・
はなちゃんは私を、その大きな目で見て、「にゃー!」と元気にないたのです!!
きっと弱って吐き気で苦しんで声も出ないとばかり思っていたのに・・・
続いて「この子なまり節食べるね~」と先生の嬉しそうな声が!
はぐはぐ先生の手から、なまり節を食べているのです。
はなちゃんがしっかり食べている!
本当にほっとしました。
今後の治療計画の説明を受けて、
はなちゃんを連れて退院し、これから1週間に一度、抗癌剤の投与のため通院することになりました。1年間の投与で緩解を目指し終了予定とのことでした。
この治療で数年生き延びた子もいる、
というお話を伺い希望を抱くことにしました。
実はこの同じとき、同居の義母がやはり抗がん剤投与で通院しており、
義母とはなちゃんのケアを同時にすることになったのでした。

和室でくつろぐのんちゃんとはなちゃんです。ここから庭にくる小鳥や近所の猫たちを眺めていました。はなちゃんがここにひとりでくると、必ずのんちゃんがあとから追いかけてきました。
猫の1年は人の4年にあたります。はなちゃんとの大切な日々が始まったのでした。

「みけにゃんこたち 」続きます。


夏の花

猛暑がやってきました。庭仕事がきつくなってきました。
このあいだまで、雨が多く涼しい日が続いていて、
日光不足のせいもあってか、バラたちはずいぶん葉を落としてしまいましたが
日光がかえってきて元気に咲き始めたのが「ルシファー」と「サマースノー」です。
そして「アンブリッジローズ」も!
やはりバラには日光が必須です。

サマースノーとアンブリッジローズを中心にハーブと一緒に生けてみました。

こんなふうに和の籠に生けても合いました。薄紫のバラは「ルシファー」
5月より今のほうがきれいに咲いています。気難しいバラさんですが、
暑さには意外に強いようです。
ハーブは夏から秋に咲く、カラミンサ、シナロアセージ、オレガノなど。
カラミンサはミントのような香りです。

のんちゃんは、すっかり冷房好き。

みけにゃんこたち はなちゃんとの日々 1

はなちゃんの3か月ごとのヘアーカットを続けて2年目を過ぎたころ、
いつもカット後、クリニックの先生が身体を丁寧に触診して下さるのですが
はなちゃんの乳房に小さなしこりが発見されました。
ただちに検査、結果は極初期の乳がんでした。全く元気だったので
信じられず、思わず涙ぐむ私に先生は
「おかあさんが悲しそうにしていると伝わってしまうから、」と声をかけていただき
はなちゃんの前では「いつも通りにしていることが大切」と気付かされました。
それに極初期ですし、このときはなちゃんはまだ9歳。若いので手術に耐える
体力は十分ありました。
早急に切除手術をしていただくことになりました。
片側1列の乳房を全て切除するという手術でした。
手術は成功、入院期間も短く(猫はおうちがいちばんストレスがないということで)
帰宅後も順調に回復し、食欲もすぐに普段通りに回復し、のんちゃんとごはんの
取り合いするのも元通りになりました。
はなちゃんのヘアカットをしていなかったら、こんな早期にしこりを
発見できなかったと思います。
そして術後3年がたち定期的な検査も続けていましたが、心配していた再発もなく、
毎日元気で良く食べ、もう安心!と私たちは、心底ほっとしていたのでした・・・

はなちゃんはたびたびMOE誌にも載せていただきました。
上下のお写真は写真家の金子睦さんに撮っていただいたものです。
誌上では、はなちゃんをだっこした写真を載せていただき嬉しかったです。
はなちゃんは美猫ですが、プロに撮っていただくとさらに美しく・・・
(親ばかです)

ライオンカットをしっぽ側からみるとこんな感じです。
術後もぷくぷくに太っていて、毛を刈るとお尻の「段」がはっきりわかります💦

「みけにゃんこたち」不定期に続きます。


みけにゃんこたち のんちゃん来る

久しぶりに「みけにゃんこたち」の続きです。
はなちゃんが6才を過ぎると、毛質も変化しましたが
あれだけ活発だったのに、寝てばかりになり急に太り始めました。
パリさんがいなくなり、1匹だけになってしまったせいでしょうか。
それなら、遊び相手にもう1匹・・・
と考えはじめました。子猫を受け入れるのは、年齢的にも
はなちゃんはまだ若いので、まあ大丈夫かな?と思いました。

子猫時代ののんちゃんです。姪たちに撫でられています。保護活動されている方から迎えました。
初の黒猫の男子!保護されている方のお宅に伺ったとき、たくさんの保護猫ちゃんが
部屋にいたのですが、この子だけが「こてん」と家人の足元に寄りかかり即決♡
さて、はなちゃんは、というと、のんちゃんとご対面したとき、完全に腰が引けていました。やっぱり先住猫の方が緊張するものなのですね。その後なんだかんだありましたが、まあ順調に馴染みました。そして、やっぱりはなちゃんはのんちゃんが来てから、再び活動的になってくれました。

主にのんちゃんがはなちゃんに接近していきます。

はなちゃんはメインクーンで大型の猫なのですが、小さいころ痩せていたのんちゃんは、いつの間にかはなちゃんを追い越し、びっくりするくらい大きい猫に
成長しました。クリニックの先生によると、太っている、というより骨格が大きいのだそうです。
三毛猫女子はそろって気が強かったですが、黒猫男子ののんちゃんは、本当に
穏やかな子で、ほとんど怒ったことがないんじゃないかと思います。
(はなちゃんのぶんのごはんを食べてしまい、はなちゃんには、よく怒られていましたが)